E=mc2/乾貞治
遂に発売されました!!
ということで、拙いながらも感想なんぞを述べてみようかと。
音楽に造詣が深い訳ではないので、用語等は間違っているかもしれません……。
1.乾のテーマ
ドキドキしながらスタートボタンを押して、最初の曲が、コレ。
ヤバい……カッコイイ……!?!!
「乾のテーマ」なんていう曲名に見事に騙されました。
というか、こんなにカッコイイ曲が乾のテーマ、つまり真髄として認定されたことが嬉しくて嬉しくて……(感涙)。
今までのテニスのキャラソンにはちょっとないハードなタイプで、強いて近い雰囲気をあげれば亜久津の「GET FREE」でしょうか。
ぜひこの音楽に乗せて今までのアニメなり原作なりの乾の名シーンをプレイバックして欲しい。
どなたか作っては頂けませんか。(本気)
2.π
乾のCDが発売される、しかも制作者曰く「問題作」……そう聞いて予想した内容の中で、唯一的中したのがこの円周率を延々唱え続ける、でした。
7分近く本当に唱え続けてるだけなんですね……(笑)。
でも確かに乾にしかできない芸当かな、と思うので楽しかったです。
3.Running Boy
9曲中、一番のお気に入り。
とにかくカッコイイ!!
がむしゃらにではなく、効率や効果を考えながら、しかしひたむきにトレーニングをし続ける乾の姿が見事に表現されていると思いました。
歌詞(?)はたった12語なんですが、ランニング中の乾の息と音楽が絶妙にマッチしていて……。
そら海堂も惚れる……もとい、一目置くのも当然ですよね。
4.JUICE(featuring:越前リョーマ、海堂薫)
タイトルと面子から推し量った通り、「MILK」第二弾。
ファンタ大好きなリョーマと100%フルーツジュース好き(公式設定)な海堂が参加ということで、最初は「牛乳/野菜汁よりジュースがいいです先輩!」という可愛らしい想像をしていたんですが、そうですよね……JUICE=汁、汁と言ったら乾汁、なんですよね……。
そんなわけで非ッ常に禍々しい仕上がりでございました(笑)。
何しろ冒頭1分が野菜を切ったりミキサーを回したりする音ですからね……。
歌詞(というかむしろ台本)もそうですが、曲が……「MILK」の爽やかさは何処へやら、魔王の城にて最終決戦ぐらいの緊迫した雰囲気でした。
途中で一瞬挿入される「YOU GET THE POWER」には笑いましたけど。
「MILK」とはリョーマと乾のポジションが入れ替わっているので、乾は喋らず不穏で怪しいハミング(?)担当。
今日こそ汁撤廃を求める後輩二人は兄弟じみていて可愛かったです。
というか先輩であるはずの海堂の方が明らかに立場が弱くないですか?(苦笑)
立場が弱いと言うか、乾に対しての遠慮が見えるんですよね〜。
単にリョーマの方に遠慮がないと言ってしまえばそうなんですが、何て言うんでしょう、
「先輩のことは、その……好き……ッスけど……(照)、汁だけは、汁だけはぜってぇ好きになれねえ……!!」
という感じ??(その辺どうなんですか、作詞の津田さん!笑)
リョーマはそんな海堂の言うことなら乾もちょっとは耳を傾けてくれるかも……と思って二人で説得に来たもののあえなく返り討ち。
海堂の「ちょ‥ちょっと待っ…先輩…あ…!?」は妄想してくれと言わんばかりでした。(すぐにそれどころじゃなくなりますが。)
あ、でも最後の方の海堂の「ぁあ…っ」という喘ぎ声は萌え燃料として頂いておきます(笑)。
あと、とりあえず乾が汁を先に飲ませるのはやっぱり海堂なんだな……と。
これでリョーマが逃げたらあわれな薫ちゃんは乾のもとに置き去りですね。ふふ。
海堂の「まず色」「そしてあの味」「あの衝撃」のところでとても人には言えない不埒な妄想が浮かんだのは秘密です(笑)。
5.道
ここでようやく普通の歌。
う、歌ってる……!!と異様に感動してしまいました(苦笑)。
スローテンポながらなかなか力強い歌で、エフェクトの余韻と広がりがあります。
そして歌詞の方なんですが、途中の語り部分は、これはつまり、乾はその昔心を痛める経験をしたけれど、今はそれを笑って話せるくらいの幸せを手に入れた、更に言えば、
「蓮二との突然の別れは幼い心にはひどくショックだったけど、今は海堂がいるから大丈夫だよ……」
ということでOKなんですね?
や、勿論『幸せ=青学という場所』でも良いんですけどね。
でもこの語りの部分を考え合わせると、一番のサビも、たとえ傷付くことがあってもその先に待っているものも不幸だとは限らない。もっと素晴らしいものが待っているかもしれない、という意味に受け取れます。
となると、ラストの『その先に待つヒト=海堂』と考えたくなるじゃないですか!!(力説)
ということで私の中では乾海ソングに決定されました。
6.手の中に世界を包む道二つ交差する唄(DUET:柳蓮二)
えーそんな訳で古い傷跡(笑)とのデュエットです。
二人ともあの低音ボイスなんですが、曲調はとっても爽やかです。
でもこの明るさと透明感が、過去のわだかまりを乗り越えて、そしてまた認め合うことのできた二人、という印象を強くしていてとても良いと思います。
二人の歌う「世界は ただこの手の中に」というフレーズが、かつての乾の「二人で組めばいつか世界だって相手に出来る」という言葉を思い起こさせてキュンとしました。
ひとつだと思っていた道は別れ、でもそのそれぞれの道を歩むうちに時に交わりまた出会うこともある。
そんな乾と柳の特別な距離感が妬けちゃうくらいに素敵な歌でした。
個人的に「止まったままの時に眠る」からメロディが変わる部分が大好きです。
7.サラバ
タイトル通り?に乾のお茶目さを表したような曲です。
物凄く個人的な話なんですが、この曲を聞いてまず思い出したのが「イントゥ・ザ・丸尾頭脳」という曲でした。
ちびまる子ちゃんの「ごきげん〜まる子の音日記〜」というかなり昔のCDに収録されている丸尾君の曲なんですが、これも歌ではなくキャラのイメージを音にした曲で、音楽で丸尾君の名台詞「ズバリそうでしょう」を発するまでの彼の脳内を表現、というものでした。
本当に、かなり近いものがあります。
そういえば丸尾君の眼鏡も透けない眼鏡だね……。
素顔は確か結構キラキラした目だったような気がします。
8.風の行方
再び普通の歌。
沖縄系のゆったりした感じのバラードで手塚の「想詩〜ウムクトゥ〜」に似てるかな、と思います。
「道」も沖縄っぽいけど、こちらの方がより似た雰囲気かと。
内容は……ブックレットの写真的に柳とのことでもいいんですが(ていうかこれ本来は「手の中に〜」の所に載せるはずだったんじゃ?ミス?)、ラブソングでも十分行けると思います。
というかラブソングとして聞くと大層萌えます。
なにせ「ただ君がそばにいて欲しい」「今 君がここにいて欲しい」ですから。
柳とは「手の中に〜」の距離感の方が素敵だと思うので、これは可愛いバンダナの後輩君を想定して聞くことにしています(笑)。
いや、今一緒にいないことが前提の歌なんですけどね、こういう切ないシチュエーションの乾海も良いなあ……と。
他の人よりも親密な先輩後輩のまま、お互い言い出せず、進路とかの関係で一旦途切れてしまうものの、まだ想い合っている……みたいなね。
9.π〜Reprise〜
「ふぅ、今日はこのぐらいにしておくか」って、本気を出したら一体何桁までいけるんでしょうか……。
というかこの「π」のおかげで、時々同人誌で見かけるぶつぶつと円周率を唱える乾は公式化されたということでいいんでしょうか(笑)。
初回特典/IDトラック・スペシャル・ディスク
CDの操作はちょっと大変ですが、その甲斐あるボリュームだと思います。
なにより延々乾が喋り続けているのが堪りません。
優しかったり、邪険にしたり、褒めたり……、いろんな乾が楽しめてある意味これも「乾アルバム」と言っても良いのかもしれません(笑)。
シークレットゲストの二人はここで登場。
ということで眼鏡'sが集合です。
三人ともアホで可愛かった(褒)。
手塚は真性天然(というかおっきー)、乾は確信犯とボケが50/50、そしてそんな二人に押されてツッコミ役にならざるをえずそれ故常識人に見える忍足、という感じ。
乾と手塚に「この関西人」呼ばわりされている忍足に笑いを禁じ得ません(笑)。
(声優さんは三人とも関西人なんでしたっけ……?)
テニスにおける眼鏡の難点を次々手塚に論破されていく乾は哀れでした(笑)。
その手塚ゾーンが使えるくらいの実力を手にする為に日夜厳しいトレーニングをしているというのに……(涙)。
「壁紙だ……」(映画ネタ)とか、キャラ違い(海馬社長)も面白かったです。5+8+6+21+16+6+11+3+7を計算して、結局次のトラックだったときは脱力でしたが(笑)。
そして68→21の羊攻撃には参りました。
以前日記で言っていたことが実現されて嬉しい限りです。
海堂にすり替えて聞く気満々です(笑)。
というかですね、こんなに素材があればMDを駆使していろいろ捏造できそうだな……、と。(前科あり)
「眠たくなったかい?」「さみしいかい?」とかいろいろ……。
まとめ
かなり満足のいくアルバムでした。
不満をあげるならば……全9曲はちょっと寂しいかな〜という所と、乾ソロの「道」と「風の行方」が似た感じの曲な所でしょうか。
「DISTANCE」もバラード系だったので、もうちょっと違ったのが聞きたかったかも。
「乾のテーマ」みたいな雰囲気のボーカル曲があったら倒れていたかもしれません(笑)。
あとはまあ、海堂ともデュエットしてほしかったな〜と。贅沢ですね。
それでも乾の歌声を堪能できたこと(と言っても三曲ですけどね!)と、歌メインじゃない曲の出来がとても良かった(特に1.3/今までにないハードめの音だったと思う)ので、十分楽しむことができました。
乾の歌声は……これならレギュラー陣でカラオケで行ったときに海堂をめろめろにできそうです(笑)。
“歌わない”乾のアルバムでもこれだけのことができたので、いつかは海堂のアルバムも出たら良いなぁと思います。
密かに期待していますよ〜松井さん(笑)。
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