Genius208/王手



さて、年を跨いだ菊丸バズーカで2004年のテニプリが始まりました。
立海コートに決まるかと思いきや惜しくもネット。
ここの菊丸の悔しがり方とそれを励ます大石のやり取りは、ああ、スポーツをやってるなあ、としみじみ思わせてくれます。
決められなかったというのになんて格好良い姿でしょう!
けれども次のページでは立海の勝利が確定。
負けてしまったけれど、なにか二人にとって得たものがあったんじゃないかと思います。
いやしかし黄金ペアが負けるとは思ってもみませんでした。
他が負けてもこの二人だけは立海相手でも勝てるんじゃないかと思っていたので…。
さすがコノミン、裏をかくのがお上手。



D1の接戦を見て立海副部長は部長に電話を掛けにいきました。
思ったより仕留めるのに掛りそうだな、ということは最初はパパッと全試合を終わらせてから電話をするつもりだったんですかねえ。
このコマの真田と柳がなんだか好きです。



優勝に王手を掛けて騒然となる会場を後目に王子様は優雅にファンタを飲んでらっしゃいます。変わらないねえ…(笑)。
そして何だか妙な形で携帯を握りしめた真田を発見。
そんな、カメラ目線で「心配無用だ!」なんて言われても(笑)。
久々登場の幸村。
…って貴方まだ手術受けてなかったんかい!
次出てくるときは手術中ですかねえ?(嫌)



あの、正直に言って良いですか?
リョーマは空き缶を真田の後頭部に当てるんじゃないかとハラハラしました。
当てたら「無礼者!」くらい言ってくれたかしら…。
でもその代わり、新たな真田語が登場しました。
「よしんば」
…私の高校時代の国語教師の口癖だったんですよね、これ。片時も離さない木づちで物理的指導をしてくれる先生でした。
とまあそんな個人的な思い出話はさておき、相変わらずの時代錯誤っぷりですね、彼。
持ち物は柳の方が時代錯誤なんだけどねえ(20.5参照)。
ところで真田は自らリョーマを負かすつもりだったんでしょうかねえ?ちょっと気になります。
とにかく勝利宣言の真田に対してリョーマが警告。
そんな大見栄を切らせた青学S3は、
乾貞治!



さあ
さあさあ!年明け早々乾に春が!!
勝利は確定していなくてもこれだけの出番があるというだけで浮かれモード。
もうその乗った勢いで海堂も惚れさせちゃえ!圧勝より僅差での粘り勝ちに感銘を受けそうだよあの子は。
いつになく引き締められた口許。ベンチに残された柳専用ノート…。
遂に、因縁のハワイ対決?
「べっさつ」がひらがななあたり、小さい頃からつけていた年季の入ったノートってことだよね?分厚いし。
やっぱり手塚とは違う意味でずっとライバルだったのかな。
そんな期待の高まりと共にページをめくると…。



参った。

まいったよ。

今週もカッコイイ黄金ペアやらよしんばやらいろいろあったけど、これに勝るものは無いよ。(断言)
だってずっとずっと待っていたんだよこの時を!
この背中を眺めていると不覚にも涙が零れそうです。(本気)
「データは集まった」
柳に対してこの台詞を言うのに一体どれだけの月日を掛けて来たんだろう…。
もう本当にこのラスト3ページはこれだけで名場面と言って良いんじゃないだろうか。
まさしく背水の陣となったこの試合、乾がどれだけのものをぶつけてくるのかそれを思うだけで胸が高まります。
果たして立海相手に初めて王手を掛けられる試合になるのか。
乾。勝てよ!